The 7th VFR BEAT-TRIBE CUP

DATE 2006.02.13
PLACE DIFFER有明
Version Virtua Fighter4 Final Tuned
ENTRY 168 TEAM
WINNER 大仏パンチ
ジン/パンチ・ザ・センプー/甲府めがね/イトシュン/こえど
MVP こえど
BEST BOUT 板橋ザンギエフ VS こえど 

成熟期に差し掛かった感を漂わせつつも、「VF4FT」を使用した最初のBT杯ということで、その参加数に大きな変動は見られなかった。つまり、それは予備予選がキツいという裏返しでもあり、ポイントが満たなかった強豪チーム(例えば印旛連合、シャドルー等)の熾烈な生存競争は今年もアツいものがあったかと!?
しかし、その対価(?)として、予選リーグに駒を進めた4チーム中3チームが1位抜け(1チームもW.C進出)という驚異の“雑草魂”を発揮、ギリギリの戦いを朝早くから(!)数多くこなした事実は、思いのほかアドバンテージになることを示してくれました(只、予選リーグからがいいという意見、多数w)。

一方、受けて立つシード組は今年もほぼ磐石の結果を出して、8/10チームが決勝Tに進出、しかしスムーズに行けなかった中に、前人未到の3連覇を狙う「太鼓部屋」が含まれていようとは誰もが想像出来なかったであろう。昨年、予選で苦しめられた「プロジェクトG」の面子が3名残る「Gathering by noise」は、彼らの2大弱点とも言うべき「スロースタート&神奈川勢」を存分に生かし互角の勝負を展開、そのまま“2年間で2回”だけという被マッチポイントを大将ヒムラーがWリーチの末、遂にモノにしたのである!記録、義務感、プライド、そして運(命)…様々な要素が重なったとはいえ、強豪が強豪であり続けることがいかに難しいかを知らしめる結果となった。

その他では、2年目を迎えた海外招待チームが更なる進化を遂げ、ニューヨークチーム「まだまだ日本語~」が横浜勢を倒し代表者戦突入、更に韓国ブレンドチーム「新宿コリアン~」は、「超関西」との大将戦を勝利し(Shinz)W.C進出と、FTがやれない環境にも拘わらず、それを感じさせないほどの見事な動きを見せてくれました。決勝T進出は惜しくも成らなかったものの、彼らのモチベは間違いなく日本人のハートを掴んだことでしょう!?来年も期待したいところです。

やや波乱含みで推移したものの、決勝トーナメントは然るべき強豪が出揃ういつもの展開、そこで訪れた最初の衝撃は、東海勢第3の刺客として期待された「塩釜キングダム」が、珍・健一のトリッキー過ぎる動きに翻弄され、まさかの被5タテを喫したことか。その立ち回りには定評があった彼らも、1人のマンパワーによって崩壊させられる典型的なパターンにはまり、まさしく志半ばで敗れ去って去った格好、『あの舞台で、初めての確変珍さんは堪えられない』(某プレイヤー)。

その後、勢いに乗った調布勢は久々にB4進出を果たすことに成功、これはチーム内競争がもたらした成果と見るべきか!?
そして、様々な雑音にも殆ど無縁だったこの2チームが準決勝で激突することになる、それは優勝を占う上で最も重要であることを誰もが認識していた試合だ。 圧倒的戦力で固め、ここまで大将戦なしという大本命「(有)原黒商事」、そしてもう一つが、推薦ながらもジンクスを乗り越えて上がって来た「大仏パンチ」の両雄。 道中程よい負荷を掛けられたものの、両者共にエースがピリリと効いて勝負どころをことごとく凌いで来た。 ただし、わずかな劣勢分を感じ取っていた後者は、開始早々、大胆な采配でカバーするかの如く、次鋒にこえどを切って勝負に出る。これが結果的に功を奏し、切り札ふ~どを早い段階で撃破!

大将、板橋ザンギエフが最後に意地を見せ、ベストバウトに相応しい激戦の末こえどを倒てみせたものの、流れを変えるには至らず、センプーがこの本命チームに引導を渡した。 この勝利によって視界は完全に開かれた「大仏パンチ」、ただし決勝の相手「ヒステリー」は、老練なプレイヤー達が力を発揮して辿り着いただけに侮れない怖さがあった。案の定、試合は接戦を極め2勝2敗と共に譲らず、どちらが流れを掴んでもおかしくない難しい状況で、地味ながらも本日、決定的な仕事をして来た甲府めがねが、この局面でキッチリ2連勝をマーク!

その勢いをもって大将らり太を、こえどがストレートで葬り去り、遂に「史上最強の予選チーム」が一気に頂点まで昇り詰めることに成功した! 過去の辛酸があってこその痛快なV劇、どちらが勝ってもおかしくなかった状況で頭一つ抜け出すには、それなりの理由があった訳です。またこえどが予想以上の活躍を見せたのも象徴的であり、いよいよ主流はVF4世代に移ったことを強く印象付ける結果となった。

かくしてVF4開始より長らく続いた東海(?)2大チーム時代にストップが掛かり、FTとともにまた新たな流れが形作られた。